「えー、そうなのかい？波乱万丈な人生のほうが課題クリアやカルマの学び、ミッションの遂行がやり易いかも知れないって？」
ウィザットが更に怪訝そうな顔になる。それを受けてマグワートがこう答えた。
「可笑しな例えじゃが、例えば激辛味の食べ物は味が鋭くはっきりしていて判り易いが、微妙な出汁の味はかなり繊細じゃろ？人生も激辛だとはっきりと何が課題・学び・ミッションなのかが判り易いってことじゃよ」
「成程～、確かにそうかも知れないよなぁ…」
怪訝そうながらも納得した様子のウィザット。
「だけど…生まれる前の段階で地球ツアーに自分のSpiritが申し込む際、どんなに自発的に波乱万丈な要素をフローチャートに組み込んできているとしても、ずっと激辛の食べ物は食べ続けられないし、味覚が麻痺しちゃうこともあるし、具合が悪くなることだってあるわ」
マジョリアルが口を挟む。
「そうじゃな。よって宇宙は課題・学び・ミッションのどれか一つを一段階クリアする度にご褒美も用意してくれているし、更にはある程度クリアすればその先の人生は穏やかなものとなるケースもある」
「でも激辛好きな人も世の中には居るよな」
「確かに。そういう場合は、激辛人生になっていることによってアグレッシヴに生きていけるが故に何か大きなことを成し遂げる可能性が高まるとも言えるかも知れんのう。因みに男性が持つ染色体Yはドーパミン分泌に関連しているそうで、冒険や危険な挑戦を女性よりも男性のほうが好む傾向にあるのはその為らしい…。波乱万丈な人生が男性に多いという意味ではないが」
２０２５年９月１２日号につづく❣
