Q：ここ数年真剣に婚活をしているんですが、結婚には至りそうもありません。よくBetter halfなんていう言い方をしますが、私のもう半分は何処に居るのでしょうか。人間はカップルになってこそ一人前で独り身の者は半分のままなのか…と思うと情けなくなってきます。
A：Better halfという概念は古代ギリシャの哲学者プラトンの対話編『饗宴』の中に登場するアリストパネスという詩人がした…Androgynous（アンドロギュヌス）という男女が一体となった生き物が神々への冒涜を働いた為にそれに怒った大神ゼウスによって切り離され男性（Andro）と女性（Gyn）としての別々の存在となったという話を基に、生得的反応として元の姿に戻ろうとする際、元の自分の半分を自分よりも“より良い半分”＝Better halfと称する様になったという説が有力ですが、そのスタンスのみで言えばカップルで一人前と言えなくもないかも知れませんが、カバラ的解釈では人間は例外を除き身体的には男女どちらかの性になってはいても、一人の人間の中には男性性と女性性というエナジー両方が共在しているので、その視点では自分の中に既にBetter halfは存在していると言えます。
Better halfを対外を通じた経験により磨いていくか、自身の中のBetter halfを伸ばしていくかの違いはあるにせよ、この世では人は皆が半人前であり、どんな人生如何なる立場に於いても常に真摯に生きるスタンスこそが一人前と言えると思います。
ですからあなたも結婚云々に関わらず情けないなんてことはないのではないでしょうか。
2025年もあなたに愛と光が降り注ぎますように。
