「そっか、地球ツアーは、人間という乗り物に乗って五感を味わえるから格別に人気があるんだ。そして地球に何度も生まれ変わって来ている人はVIPな魂で、更に人間は人間にしか生まれ変わらないのかぁ…」
ウィザットがマグワートの発言をなぞると、続いてマジョリアルがこう質問した。
「特別な例外を除いて人間は人間にしか生まれ変わらないという説に於いて、その特別な例外っていうのはどういうものですか?」
「魔女ともえさんの書籍「地球に生きる宿命を光に変えて」のP87にチラっと出て来るんじゃが…彼女の知り合いで非常に賢く丸で人間の様な犬を飼っているご夫婦が居たそうなんじゃが、そのご夫婦には子供はなく、本来は子供として生まれて来る筈だったSpiritがその犬には宿っていたらしい」
「へえ、じゃあ賢い犬ってのは本来は子供として来る筈のSpiritが宿っている場合が多いのかな」
「ん~、どうかのう。飼い主としてはそう思いたいじゃろうけど…それはレアケースで本来は人間は人間にしか生まれ変わらないらしい…」
「そうなると…子供として生まれる筈だったSpiritがそのまま置き去りにされるってことも起きませんか?」
マジョリアが悲しそうな顔をする。
「その場合は一旦魂の世界に戻るか、守護天使の様な存在として傍にずっと居るか、或いはその人に近しい人の子供としてやって来ることもあるみたいじゃ。甥っ子とか姪っ子とか…」
「ん?でもそうなると本来の甥っ子とか姪っ子のSpiritはどうなるんだい?一つの肉体には一つのSpiritしか入れないだろ?」
2025年8月1日号につづく❣