「勇気があるという状態は…中庸・中道、メソテース・Golden Meanと言えるけれど、なさ過ぎると臆病…あり過ぎれば無謀…になる。他者との関係性に於いても利他と利己の丁度中間に居ることがバランスが取れている状態…」
マジョリアルがマグワートの言葉をまとめると、ウィザットが
「でもさぁ…どうやって自分が中庸・中道、メソテース・Golden Meanという状態にあるかどうかを知ることが出来るんだい?なんか概念としては解る様な気もするけれど…実際は漠然としていて難しいよ…」
と発言。それを受けてマグワートは顎髭を捻りながら頷いたが、暫くしてこう言った。
「人は時に臆病にもなり、時に無謀にもなる。過剰に利他的な言動をする時もあれば、自己中心的な振る舞いをすることもある。それは…中庸・中道、メソテース・Golden Meanを知るには…両極をまず知ることが必要だからかも知れん。その為に、様々な場面を経験し、その時の自分の言動を振り返ること、客観視することで何処が中庸・中道、メソテース・Golden Meanであるのかを知ることが出来るんじゃないだろうか。つまり、人生に於ける全ての経験は…ある意味、中庸・中道、メソテース・Golden Meanを知る為に宇宙が用意してくれている物差しなのかも知れない…。よってどんな経験もその人にとって幸福になる為の必然なんだと思う。光と闇という対極がある様に思うけれど、光が中庸・中道、メソテース・Golden Meanに位置し、そこから遠くなる両極が闇となるのではないかな」
2025年1月31日号につづく❣