「宇宙は課題・学び・ミッションのどれか一つを一段階クリアする度にご褒美も用意してくれているし、更にはある程度クリアすればその先の人生は穏やかなものとなるケースもあるとのことですが、中には逆パターン…それ迄は平穏だったのに、ある時から急に激辛人生になってしまう場合もありますよね？」
マジョリアルが口を挟むと、
「若くして死んでしまった人に対して、生きていればもっと色々な経験も出来ただろうし、夢を叶えたり偉業を成し遂げたりするチャンスもあったのに、途中で人生が終わっちゃって気の毒だなぁ…って思ったりするけど、もっと生きていたら激辛人生にシフトしてしまう可能性もあるってことだよね？そういう場合は若くしてこの世からオサラバして正解ってことになっちゃうのかい？となれば、長生きは必ずしも幸せじゃないってこと？」
ウィザットが複雑な表情でそう言った。それを受けてマグワートは神妙な顔になりこう答えた。
「う～ん、確かに一視点ではそうかも知れんが、この世に生まれるとはあちらの世界から消えることを意味し、こちらの世界での死はあちらの世界への再出現、つまりはあちらの世界への誕生とも言えるので、途中で人生が終わっちゃった様に見えるとしても、魂（Spirit）自体は永遠の存在じゃから、輪廻転生の魂のジャーニーの全体像としては早死に長生きどちらがどうとは言えないかも知れんぞ。この世に長く留まることの意味もあるし、場合によっては早くあちらに戻ることに魂としての意義があるのかも知れんし…。ただ、それは人間の理解を超えた次元での視点じゃな」
２０２５年９月２６日号につづく❣
