スピリチュアル物語 第231話 中庸・中道、メソテース(Mesotes)・Golden Mean 3

「成程…光が中央にあって…そこから遠くなる程闇が深くなるっていうことですね。そしてその中央の光こそが中庸・中道、メソテース・Golden Mean…。なんか凄くイメージ出来ます」

マジョリアルが納得顔でそう言うと

「この世は光と闇の二極ではなく、光が中央にあって遠くなる程闇なのか…。そして何処が中央なのかを知る為に人は両端の闇を体験しないとならない場合もあるっていうことか…」

ウィザットもマジョリアルに続いて理解が追い付いた様子。

「となると…真の幸せを実感する為には不幸も経験する必要があるっていうことでしょうか…」

マジョリアルの表情が少し曇る。それを受けてマグワートが口を開いた。

「そうとも言えるが…。じゃがそのスパンは今世だけとは限らず過去世に於いての経験も含めた全ての自分…というか自分が属している魂の村のグループのそれぞれの魂が経験してきていることも含めて…ということになるし、今こうやって肉体を持ってそれぞれが別の人生を生きていても魂レベルでは皆繋がっているので、誰か別の人が自分の代わりに経験してくれている…というケースもある」

「え?じゃあ誰かが不幸なのは自分が真の幸福を知る為ってことになるんですか?」

「てことは自分の幸せは誰かの不幸のお蔭ってことなのかい?」

「いや、幸不幸はそう単純な話ではない。ただ、自分さえ好ければ…というスタンスではなく、全ての人が繋がっていて、それ故に中庸・中道、メソテース・Golden Meanを知ることが出来る…という側面はあるということじゃ」

2025年2月14日号につづく❣

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