スピリチュアル物語 第261話 脳

「全ての記憶は残っている?生まれてから2歳位迄の記憶は無いし、それ以降だって日記でも付けていないと憶えてないと思うけどねぇ…」
ウィザットが困惑顔にそう言った。

「以前に少しだけ触れたが、量子力学ではゼロポイントフィールド、スピリチュアル的にはアカシックレコードと呼ばれているこの宇宙の何処かに存在していると仮定されている場所には、全ての可能性が存在しておるが、それと共に全ての記憶も残っているんじゃよ」
マグワートがウィザットに向けてそう返すと、

「記憶としてですか?それとも記録としてですか?記憶は記録ではなくその人の感情や解釈が加えられたものだと確か前にお話しくださいましたよね?…となると記憶なのか記録なのかによって違うのでは?」
マジョリアルが質問した。

「記憶も事実と共に記録されているっていうことじゃな」

「成程…。ということは、さっき仰っていたこと…“自分”という意識なるものは身体つまりBodyにはなく何処か別次元に存在しているのではないか、という説もあるっていうのと話は繋がりますか?意識もゼロポイントフィールド=アカシックレコードにあると考えれば…」

「そうじゃな。自分という意識はゼロポイントフィールド=アカシックレコードにあって、それを人の脳が受信していると考えれば一応の辻褄は合うじゃろ。謂わば脳は情報端末=デバイスであり、脳そのものに記憶はなく、思い出すという作業の度にゼロポイントフィールド=アカシックレコードにコネクトして記憶という情報を取り出しているだけなのかも知れん」

2026年4月17日号につづく❣

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