「前にも説明したと思うが、人間はSpirit、Soul(mindとも言う)、そしてBodyの3つの要素から出来ていて、身体つまりBodyには容れ物としての重要な役割があるが、その人の“自分”という意識なるものはBodyにはなく何処か別にあるという考え方じゃよ」
マグワートが答えると、
「意識はここかここにあるんじゃないのかい?」
ウィザットが右手で頭と胸を順番に押さえながら言った。
「確かに意識は脳にあるとも言えるが、その(・・)意識はその人が生物として存続しているという意識じゃ」
「生物として存続?」
「生きているという状態としての意識で、謂わばconsciousnessと言えるかも知れん」
「ですから、その意識は脳にあるんですよね?何処か別次元に存在しているのではないか、という説って何ですか?」
マジョリアルが再び語気を強める。
「何処か別次元にある意識とは…awarenessのことではないかとワシは思う」
「consciousnessとawareness?」
「人によっては解釈が違うかも知れんが、consciousnessはその人が起きているという自覚を持って活動している状態での意識つまり生物学的な意識で、awarenessは自分という意識を以って自己を認識している状態つまり哲学的・心理学的な意識と言ってもいいじゃろ」
「わかった!生まれてから2歳位迄の記憶って無いけど、その頃はconsciousnessでそれ以降awarenessってことかい?」
ウィザットが得意気な顔でそう言った。
2026年3月13日号につづく❣


