スピリチュアル物語 第263話 ゼロポイントフィールド 5

「そっか…ゼロポイントフィールド=アカシックレコードなるものが本当に存在しているのか、存在しているとしても何処に在るのかは正確には判っていないのか…」
落胆気味のウィザットにマグワートが次の様に応えた。

「量子力学に於ける視点とスピリチュアル的な概念とは近い様で遠かったりもするし、科学的なエビデンスも出てきている様じゃが、一部はオカルトや妄信と捉えられたりもしているので、まだまだゼロポイントフィールド=アカシックレコードは確固たる市民権を得られてはおらず仮説の域を出ていないし、社会通念としての立場を得る迄の道のりは遠いかも知れん…」

「科学とスピリチュアルって真反対なイメージもありますしね…」
マジョリアルが言葉を挟む。

「最近は関連性を指摘する科学者も出てきている様じゃが、胡散臭いと見る向きもあるし…信じるか信じないかはその人次第っていう感じで流されてしまうこともあるが、ゼロポイントフィールド=アカシックレコードが存在していないと説明が付かない現象も多いらしいので、科学的に立証される日も近いのでは?と期待しておる」

「でも…誰しもがゼロポイントフィールド=アカシックレコードからの情報を自由自在に取り出せる様になったら…この世の秩序が保てない気もするわ」

「だけど、そしたら君の記憶も戻るんじゃないかな」
マジョリアルの懸念をポジティヴに解釈したウィザットの発言に

「記憶喪失には様々な弊害があるかも知れんが、忘れる意義っていうものもあるからのう…」
マグワートが意味深な顔でそう応えた。

2026年5月15日号につづく❣

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