スピリチュアル物語 第258話 自分という意識

「でも、もしも本当に細胞が意識を持っていて、日常的に細胞一つひとつに向けてポジティヴに語りかけることで健康を維持出来たり、お鬚さんに誉め言葉を語り掛けることで素敵なお鬚を保てるとしたら素晴らしい話ですよね」

マジョリアルが真面目な対応をすると、それに対してマグワートはこう応えた。

「人間の細胞の数は60兆個とも37兆個とも言われていて、正確な数は判らないとしても相当数あるんじゃが、これまた様々な説があるので正確なことは断言出来ないが、腸は1日、胃の粘膜は3日、骨は1年半~3年で入れ替わるそうで、人の身体はほぼ4年で殆どが入れ替わるとも言われておるんじゃ」

「え?じゃあ4年前の僕と今の僕とは別人なのかい?おかしいな…5年前や10年前の記憶だってちゃんとあるんだけど…」
ウィザットが不思議そうな顔をした。

「殆ど入れ替わるらしいが、中には入れ替わらないものもあるらしい。ただ、はっきりとしたことはまだ解明や証明はされていない部分も多いんじゃ。そして…細胞は入れ替わっても“自分”という意識そのものは入れ替わらずに存在するわなぁ。その理由に関しても明確に解明や証明はされていないというのが実情じゃが、この意識というものは実は身体そのものには存在せずに何処か別次元に存在しているのではないか、という説もあるのが興味深いのう」

「え?自分という意識は身体には存在せず別次元に存在している???そんな馬鹿な」

ウィザットが素っ頓狂な声で反応すると続いてマジョリアルもこう言った。

「じゃあこの身体は何なんですか?」

2026年3月6日号につづく❣

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